人間関係・うつ病

うつ病と診断されたら?身体を休めながら働く制度を紹介

うつ病 診断

仕事をしていくうえで、どうしても仕事上のストレスが苦痛になってしまうことは多いでしょう。
特に、うつ病と診断されるほどストレスに悩まされてしまうと、仕事以外にも様々な支障が出てしまうでしょう。
この記事では、うつ病などストレスで苦しい場合の対処法を解説していきます。
また、うつ病で診断された場合の休暇制度についても紹介します。
うつ病は1人で抱え込まずに、制度を活用しながら、少しずつ対応していきましょう。

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うつ病と感じたら…仕事がつらいときのサインは?

うつ病 診断ひとくちにうつ病と言っても、なかなか自分では気付きづらいものです。
すぐに病院に行ける人は病院に行くべきですが、忙しくてなかなか時間がとれないという人もいるでしょう。
うつ病には自分でできるセルフチェックがあります。必要に応じて活用していきましょう。

うつ病セルフチェック

参考:https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html

厚生労働省によると、うつ病とは気分障害の一種であり「何をしても気分が優れない状態」であることを示します。
うつ病は日常や仕事上におけるストレスから、脳の機能が正常に作用しなくなることを原因とするものです。
ストレスによって正常な思考ができなくなることから、仕事に影響するほか日常生活にも多大に影響してしまうでしょう。
うつ病は100人のうち6人がかかる病気と言われており、その明確な治療方法は明らかになっていません。
うつ病の原因には様々なものがあり、ストレスといったマイナス要因だけでなく、結婚や出産といった環境のプラス要因の変化から起因する場合もあります。
単に「気の持ち用で何とかなるもの」では決してなく、適切な対処法がうつ病の治療具合を左右するでしょう。

うつ病をセルフチェックする
参考:https://utsu.ne.jp/self_check/

うつ病の自覚症状とは?

うつ病は他人からは気付きづらいものですが、自分でも自覚症状がないために気付きづらいものです。
自覚症状がなくても、ストレスを感じたりすることで体の不調を感じたらセルフチェックを行いましょう。
セルフチェックとは、自覚している症状がいくつか当てはまればうつ病の可能性を疑われるチェックです。
セルフチェックの項目の例としては、以下の項目が挙げられます。
いくつか当てはまるという方は、心療内科や精神科などの受診を検討してください。

セルフチェックの内容

  • 体がだるく、疲れやすい
  • 気が沈んだり、落ち込みやすいと感じる
  • 朝いつも通りに起きられるか
  • 夜の寝つきは良いか
  • 何をするにも億劫であると感じるか

心療内科・精神科で診断書を貰う

うつ病 診断ストレスによる体の不具合が深刻な場合は心療内科や精神科の受診を検討しましょう。
特に、ストレスやイライラで体調に不安があるという方は専門の病院へ行くことをおすすめします。
適切な治療や投薬を受けることで精神的なイライラが軽減されて体の具合が快方に向かう場合があります。
また、診断書を発行することで傷病休暇制度を利用できるなど、人事手続き上のメリットもあります。
仕事におけるストレスで不安を感じる場合は心療内科に通いましょう。

診断書の効力

病院で診断を受けて、適切な申請を行うと診断書を発行してもらえます。
診断書は「病気にかかった」という医師からのお墨付きです。
診断書の効力としては、傷病休職の証明に活用できるので、診断書を発行することで休みが取りやすくなります。
病院へかかったうえで診断書を発行するべきかどうか、自分の体に休みが必要かどうかを考えてみましょう。

うつ病で会社を休むには?

うつ病 診断会社勤めの方はうつ病の診断を受けることで、制度を活用して仕事を休む制度があります。
傷病休職制度を活用すれば、病気やケガをした場合に仕事を休みながら生活に必要なお金を受け取ることができます。
人事制度を活用して休むことができるので、人事などと相談しながら休息をとることができる制度です。

傷病休職制度

参考:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3040/r139/

傷病手当金は病気やケガなどで働けないときに、休業分の所得を保障してくれる制度です。
特に、家族がいる方などの場合は収入面が気になって簡単に休めないこともあるでしょう。
制度によって所得が保障されるので、落ち着いて体を休めることを考えてください。
一定期間の傷病期間を得ながら、医師の判断で復職可能とされた場合には復職をすることができるので、療養に専念することができます。

病気で休むと評価が下がる?

病気で休むと評価が下がることを心配するかもしれません。
しかし、実際には必ずしも休養で評価が下がるとはいえないでしょう。
実際に評価をするのは会社の人なので一概にはいえないものの、病気で休んだ以上の活躍を復帰後に取り戻すことが出来れば、病気で休んだことは決してマイナス評価にはなりません。
病気で休むことによって周りの人に迷惑がかかるかもしれませんが、必要なときに休息をとることで長期的に周りの人に貢献できることがあります。
短期的な周りの評価よりも、長期的にしっかりと必要なときに休息をとることを心がけましょう。

休暇期間の過ごし方

うつ病 診断傷病休暇はどのように過ごすべきでしょうか?
休暇期間の過ごし方で重要なのは、無理をせずに体を休めることを第一とすることです。
睡眠が必要であれば、無理をせずに睡眠を取るべきです。
寝付けないようであれば、横になっているだけでもいいですし、自分の体に必要なことにじっくり取り組みましょう。
時間が取れたからといって焦って仕事に復帰したり、無理に身体を動かそうとすることは病気の治りを遅くすることに繋がるため、避けましょう。
「せっかく休めるから」と無理をして活動をせず、無理をせず体を休めることだけを考えてください。

日光を浴びる

日光を浴びることで、脳内でセロトニンという神経伝達物質が分泌されることが実証済み。
セロトニンには精神を安定させる作用があり、イライラを落ち着ける効果があります。
また、適度に運動をして汗をかくことでもセロトニンを分泌されているとされます。
ストレスによる体調不安は心の持ちようと思われるかもしれませんが、適度に外的な刺激を浴びることで体調が快方する場合があるのです。
つらいときは無理をせず、しっかり休んだり適度に運動をすることに効果があるでしょう。

うつ病で休息をとるべき理由

うつ病 診断うつ病は自覚症状がなく、なかなか休みづらいと感じるかもしれません。
だからこそ、強制的にでも休みを作るべきです。また、周囲の方も休みをとることに理解を示す必要があるでしょう。
うつ病ではしっかり休みをとれるような制度も整っており、休息をとることが周りへの迷惑に繋がることにはなりません。
時には周囲の理解も必要であり、適切に休息を取ることで長期的には会社のメリットになることもあるでしょう。

自分では症状に気付きづらい

うつ病はなかなか自分では症状に気付きづらいものです。
「頑張らなきゃ」と真面目な人や責任感のある人ほど、深刻に物事を考えて休みを取らない傾向があります。
体に不調があるのに無理に働いてしまうと、状況がさらに悪化してしまうでしょう。
こういう場合は、周りの人が休息をとるように進めたり、業務の負担を軽減してあげるなどのサポートが必要です。
働き続けることも勇気ですが、休みが必要なときにしっかりと休むことも勇気です。
必要な場合は周りの人の助言やサポートも借りながら、無理をしないように努めましょう。

身体をしっかり休める期間が必要

うつ病は心の病と思われがちですが、体の不調と連動する病気です。
気の持ちようで何とかなるものではなく、しっかりと体の休息をとることが求められます。
短期的に見ると、休んだ分だけ会社に損失を与えてしまうかもしれません。
しかし、長期的に見るとしっかり休んだ分バリバリ働くことで損失をカバーできるため、会社に利益を与えることができます。
もちろん、再発防止のために無理は絶対厳禁ですが、時には休みながら働くことで会社に貢献ができるという考えも持っておくといいでしょう。

復職する場合

うつ病 診断傷病給付を得ながら休職した後、復職できる体調まで戻った場合は復職が可能です。
傷病給付が支給されるのは、支給が始まったときから1年6ヶ月となっています。復職ができる期間は各社の就業規則によって異なりますが、医師と相談しながら復職のタイミングを考えましょう。
なお、休職から急にフルタイムで働くことは難しいので、徐々に通勤の訓練をはじめるなど通勤の強度をあげていくことを推奨します。

傷病給付金で収入を保証

先に述べたように、うつ病で働けなかった場合は傷病給付金を受け取りながら休むことが可能です。
経済的な保障を得られるというだけで、休暇をとるだけのハードルが下がるでしょう。
最大で1年6ヶ月という期間、傷病給付を受けることができるので、それまでの期間で復職するべきか退職して治療に専念するべきか判断することができます。
人事制度上で従業員に認められた制度であるため、有効活用しながら体を休めましょう。

つらいと感じたら…転職で環境を変える

うつ病 診断うつ病の原因には様々ありますが、多くのウェイトを占めるのが人間関係かもしれません。
転職によって働く環境を変えることで、人間関係の悩みが改善される場合があります。
時には転職などの手段を活用することで、環境の変化を検討してみてください。
ただし、無理に動くことは厳禁で、医者と相談して体調に気を配りながら転職活動などを進めましょう。

転職を検討する

転職をする社会人が転職理由にあげる理由の上位にくるのが、仕事上の理由、あるいは人間関係の悩みだといわれています。
環境を変えることで、今までの悩みが軽減されることもあるでしょう。
転職によって大きな一歩を踏み出すことで、刺激になる場合があります。

人間関係で悩んでいる方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

病歴を正直に話すか?

転職活動においてうつ病などの病歴をあることを話すべきでしょうか?
転職活動でご法度とされるのが、虚偽の事実を申告すること。
虚偽の申告をして、後から事実が判明してしまうとトラブルに発展してしまい、最悪の場合には内定取り消しという事態にもなってしまいます。
しかし、病気が完治している場合には無理に申告をする必要がありません。
「聴かれたら病歴を答える」という姿勢で、病歴がある場合にも完治していることを強調し、問題なく働けることをアピールしましょう。

転職エージェントを活用する

転職活動をするなら転職エージェントの活用がおすすめ。
転職エージェントとは、転職相談による転職支援サービスのこと。
充実した求人数と豊富な実績をもとに転職支援を受けることができます。

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リクルートエージェントは国内最大手の転職エージェントサービス。
その魅力は求人数にあります。
転職活動で重要なことは、企業と出会いの数があります。
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また、職務経歴書を作成する方法や面接でのアピール方法など技術的なアドバイスを受けることが可能。
転職活動におけるノウハウを習得し、充実した転職を実現させてください。

無理をせずに身体を休めながら働こう

うつ病 診断うつ病で悩んでいる方、うつ病と診断された場合にどう対応していくかを見ていきました。
心の不具合は誰にでも起こるものであり、特に気分が落ち込むなど身体上に表れる不具合は自分の気の持ちようだけではどうしようもないものです。
不調を感じる場合は、無理をせずに休息をとることが重要です。
傷病休職制度など、人事制度をうまく活用しながら休みましょう。
人間関係などが気になる場合は、転職活動をすることで悩みを解決できる場合があります。
環境を変えることも検討してみてください。
つらいときはひとりで抱え込まず、誰かに相談したり人事制度に頼ることも重要です。
困ったことがあれば、周囲の人や病院に相談してみましょう。