- 2021/2/5
- 投資信託・ヘッジファンド・海外オフショア
ヘッジファンドのバリアズニー、運用担当者採用で業績好転

ニュースのポイント
- ヘッジファンドのバリアズニーが、運用担当者を増員した結果、業績を好転させている
- シカゴに拠点を置く旗艦ファンド「アトラス・エンハンスト」は2020年、2007年以来の好成績を記録
- バリアズニーは、2018年に損失や顧客の引き上げたことを受け、スタッフを約20%減らしていた
利益獲得に向け、採用活動が活発化

バリアズニーを率いるドミトリー・バリアズニー氏 引用元:bloomberg.co.jp
ドミトリー・バリアズニー率いるヘッジファンド、バリアズニーが、採用強化の結果、業績を好転させている。顧客が数十億ドル規模の資金を引き揚げたことを受け、ヘッジファンド運用会社のスタッフを20%削減してから早2年。厳しい採用競争の中で優位に立ってきた同社は、優秀なスタッフの力を結集し、業界屈指の業績を残すまでに至った。
事情に詳しい関係者によれば、バリアズニー・アセット・マネジメントはこの1年で、北米とアジア、英国で運用担当者を計40人純増、全体で107人とした。アナリストも北米で60人、英国で22人、アジアで10人それぞれ採用した。
採用強化は、業績に如実に現れた。米シカゴに本拠を置くバリアズニー・アセットの旗艦ファンド「アトラス・エンハンスト」は、2020年にプラス33%のリターンを計上。情報が非公開だとして匿名で語った同関係者によると、これは07年以来の高い運用成績だという。ブルームバーグのデータによれば、ヘッジファンド全体の昨年のリターンは平均プラス9.5%で、大きく上回る。
過去1年で新規に採用した運用担当者40人の地域別内訳は、北米22人、アジア7人、英国11人。その多くはマクロトレーダーとロングショート戦略の株式運用者だと、同関係者は述べている。
同社は18年に運用資産が、損失や顧客の資金引き揚げに伴い40億ドル(現在の為替レートで約4140億円)減少し、125人余りを解雇。それ以降、リスク最小化と資本増強を進めてきた。2020年は、12人のポートフォリオマネージャーを採用するなどし、話題を呼んだ。
- マクロトレーダー
- マクロトレーダーは、個別企業をバイ&ホールドするのではなく、経済指標を見ながら、FXや株価指数をトレードするトレーダーを指す。ETFを代表される新しい金融商品の登場で、「指数を買う」ということが簡単になったことで、マクロトレーダーの数は近年、増加傾向にある。参考:Market Hack
- ロング・ショート戦略
- ロング・ショート戦略は、株式の買いであるロングと、売りであるショートを組み合わせることで、投資収益の獲得を目指す運用手法。市場の上昇、下落に影響しづらく、安定的な利益が得られるメリットがある。参考:スパークス・アセット・マネジメント











